コラム
− レリーフのある円筒型三脚土器 −

グアテマラ ・ マヤ文化 ・ 5〜6世紀 ・ 土器
 グアテマラ・シティの南西、南部太平洋斜面のエスクイントラ地方で儀式に使用されたであろう円筒型三脚土器である。
 四辺形のパネル外縁部分は丁寧に磨かれ、型押し技法によって二面ほぼ同じレリーフが刻まれている。 パネル部分の図像は、マヤ様式の曲線的なレリーフであるが、その内容は、耳輪をつけたテオティワカン風の人物であり、 テオティワカンの特徴である「言葉の渦」を吐き出し、鳥の頭が人物の頭部を挟んで前後に刻まれている。 脚部は、テオティワカンの建造物に似たタルー・タブレロ状で上部が長方形、下部が台形となっており 内側に穴があって空洞になっている(TY)。

 ※以前弊店で扱ったマヤの土器について、中南米考古学の研究者TY氏に解説していただきました。やや専門的になりますが、この作品が、メキシコのテオティワカン文化とグアテマラのマヤ文化の繋がりを示す稀少な遺物であることがわかります。